(´・ω・`)僕の1400円...
■概要
2021/4にリリースされたフィクション。もともとカクヨムに掲載されてた作品らしいです。
冒頭1章は今でも試し読み可能。
■あらすじ
怪談集めを趣味とする医者の「私」の元には、周囲の人から様々な怪談が届けられる。「私」は、起こる怪異も時代もバラバラな怪談の中に、奇妙な共通点があることに気づく。
謎を追い始めた「私」に、少しずつ怪異が忍び寄る...。
■感想
実はオカルト好きなのでうっかり買ってしまったがそうでもなかったです。
あらすじを読んで気づいた方は気づいたことでしょうが、これジェネリック三津田信三なんですよね。あの「てんでばらばらな怪談、しかしよく読むとこれ時代が違うだけで発生場所は一緒じゃん!!」ってジャンル。名前あるんですかね。わかんないのでそのまま書いちゃいました。
作品的には三津田信三の「どこの家にも怖いものはいる」(2014/8)とか、阿澄思惟(これも三津田の変名じゃねって言われてるけど)の「忌録: document X」(2014/5)とか。どっちも面白かったよ。
実際、作中でも忌録については作品名を引用する形で触れられているし、三津田信三に至ってはまんま作家名が出てる。新ジャンル爆誕というよりは供給の少ない既存ジャンルへ向けたジェネリックだなぁという印象です。
何がいかんかったのかというと...。
途中までは決してつまんないわけじゃないんですよ。冒頭にくねくねを持ってこられた時は「裏世界ピクニック(2017/2)で見たな...」とは思ったものの、言うて5年前ですしそこまで気にはならなかったんですよね。
(読書感想:裏世界ピクニック)
道中で日ユ同祖論が出てきた時は、オカルトでは初めて見たかもしれんなーと思ったし。
起承転結の転までは全然よかったんですよね。
強いていうなら、もうちょいサブキャラとの会話があってもよかったかなーとは感じますが。主人公の独白メインなんだよな。
よくなかったのが終盤。
最終的に、全ての怪談が指し示す場所に行くんですけど、そこでラスボスに遭遇⇨洗脳されて終わるんですよね。ここがちょっと急展開で、ジャンプの打ち切り漫画みたいなまとめ方で。冷めちゃいました。
急にバトル展開にもってかれても困るわけですよこっちは。作中に出てくる怪談を読んで、これはどういうことなんだろう?って考えるのが楽しいジャンルで、言ってしまえばミステリに近いのに、なんで最後だけバトルになるんだ。
そら「ぼぎわんが、来る」(2018/2)なんかは最後にバトルしますよ。でもあれは最初っから除霊する方向なんでそれはそういうもんでしょ。調査を積み重ねた挙句にバトルされても困るんすよ。
なんかなー。他にもKindle Unlimitedに入ってるオカルトフィクションを何冊か読んだんですけど、Web発の作家によくある傾向なんでしょうかね。まとめ方が下手というか、無理矢理なのは。
なろうやカクヨムは連載という形で読者にコンテンツを提供するので、1巻単位でまとめないといけない単行本化とは相性悪いのかなー。どうかなー。
Web発のオカルトフィクションとは距離を置こうと思いました。ひょっとしたらオカルトに限らず俺はWeb発のノベルと相性悪いのかもしれん...。
■おまけ
盗作云々で微妙に揉めてたみたいすね。
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コメント
コメント一覧 (1)
ホラー小説、中々当たりが見つけれず四苦八苦です笑
結局虚魚も触れ込みの印象が良く買ったもののもののだれて積んじゃっています・・・自分もほねがらみ読んでみます!