(´・ω・`)僕はうまく遊べない側でしたね




 





■概要


ZweiLance選手がDM20th記念生放送に録画出演され、その中で超天篇のカードに触れられたところ、それをきっかけとして一部界隈で超天篇の思い出がもろもろ語られたというような感じのアレです。
DMのいつものやつですね。





そこそこ反響(?)があったみたいで、ご本人も別途動画を出されておられました。


 
まあ……カードの好き好きは個人の自由ですし、そんな騒がんでもと思います。人によりけりじゃんね。
(↑追記:↑Zwei選手が気の毒やよねってことっすよ)

んでこの流れを見てふと超天篇のカードで遊んだ時のことを思い出したので、ついでにアレするかという記事です。



■超天篇って?


超天篇は、2019年度に展開されたシリーズです。新たな領域「超GRゾーン」、そして新たなカードタイプ「GRクリーチャー」「オレガ・オーラ」が登場しました。
超GRゾーンにあるカードはゲーム開始前にシャッフルされ、裏向きに置かれます。

しかし世間のウケがそこまで良かったわけではないようで、2020年3月期決算では「競合環境の変化もあり、前期に比べ販売が減少」と発表されてしまいます。

もちろん、Mischief of the Yokaiのせいもあって本当にヤバかったらしい2014年度のDS編は、決算短信の時点ですでに「販売が減少」と露骨に書かれていたわけです。
だからそれよりかは良かったのでしょうし、単に前年の双極篇が良すぎた反動なのかもしれません。

けれど超天篇、おまけがついてしまいました。
クリエイターズ・レターです。



>何故そんなに頑張ったかというと、実は理由が。パッケージに入れました「キングマスター誕生記念」も勿論本当なのですが、我々チームデュエマ一同の反省も織り込んでおります。

>それは、昨年のギミック、超GRとオレガ・オーラ、についてです。

>この2つのギミック、皆様ご存じのように、決して「力が足りない」とか「使われなかった」ということではありませんでした。大会等でも、それらを使用したデッキが数多くの好成績を残しております。むしろ、活躍しすぎた、と言ってもいいかも。

>ですが、それだけで全てハッピーということにはなりません。我々が目指しているのは、「誰もが楽しく激しく熱く、ハラハラドキドキできるデュエル・マスターズ」です。その目標と、超GRとオレガ・オーラとでは、残念ながら方向性を一致させることができませんでした。超GRとオレガ・オーラは強かったですし愛して下さる方も決して少なくありませんでしたが、「本当に誰もが楽しめるもの」にはできなかったと思っています。我々チームデュエマ一同の大きな反省点です。

>その反省から、改めて「誰もが楽しく激しく熱く、ハラハラドキドキできるデュエル・マスターズ」を目指して作ったもの、それがこの「十王篇」です。「誰もが楽しく激しく熱く、ハラハラドキドキできるデュエル・マスターズ」、それについてチームデュエマ一同の知恵を結集した結果、原点である「お互いのシールドをめぐる攻防」に辿り着きました。 
今、改めてより多くの方にデュエマを楽しんで頂きたい、そんな思いも込めて物凄く頑張った超スペシャルなスタートデッキが、この「キングマスタースタートデッキ」なのです。


まさかの公式反省文。読んだ全員が仰天したことでしょう。僕も二度見しました。
1年が経った今回の件でも、超天篇に対して意見を述べてらっしゃる方の一部はこの文章を引用されていました。
そんぐらいのインパクトを持つテキストだったんすよ。


話を聞く限り、競技的にはかなり人気だったんですけどね超天篇。カードパワー高かったし。
どれぐらい高かったかというと、現時点で次に示す6種の規制カードを輩出しているぐらいです。

《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》
《生命と大地と轟破の決断》
《MEGATOON・ドッカンデイヤー》
《ヨミジ 丁-二式》(リリースからプレ殿までは194日、史上最速)
《マリゴルドIII》
《BAKUOOON・ミッツァイル》

ちなみに、前年の双極篇が輩出した規制カードは今んとこ4種。超天篇、マジにパワフルです。

一般に「弱いパックは売れない」なんて言われるわけですから、まあちょっと規制が多すぎるってとこはありますけど、言うほどヤバかったわけでもなさそうですよね。実際、DMで一番有名な規制カードだと思われる《無双竜機ボルバルザーク》を擁する聖拳編は、その当時は一番売り上げが良いブロックだったわけで。
(戦国編が出るまで抜かれてないんじゃなかったかなー…ごめん、うろ覚え)

それなのに、どうしてクリエイターズ・レターで「反省」なんて単語が使われてしまったんでしょうか。



■超天篇のどこが「本当に誰もが楽しめるもの」ではなかったのか


クリエイターズ・レターの記載をご覧いただければわかると思いますが、細かい理由は触れられていません。
ですから、以下は個人の主観です。


GRがあかんかったのは、あまりにもテキストに制約がなかったからだと僕は感じています。

例えば、GRクリーチャーを呼び出すためのカード。

dmex05-068


GR召喚する。
GRクリーチャーを出すためのテキストは、たったこれだけ。文明指定も、コスト指定もありませんし、このカードを使うための条件も(マナコストを除いては)ありません。

GR召喚では、どんなクリーチャーが出るかはわかりません。超GRゾーンに置けるカードは12枚、同名カードは2枚までですから、予想される選択肢としては6種類に絞られますが……。
意外にもこれがきつかったんです。

2019/11ごろ、落ちてたリストをいくつかコピーして遊んでみたんですが、何をプレイすればいいのかわからんかったんすよね。手札を見てもゲームプランがわからなくて。
何か制約が書いてあれば、それを乗り越えればええんやなと思えますけれど、ないんすよ。

自力で組んだら解決するんかなと思ったんですが、そもそもカードを見てもゲームプランがわからないんだからデッキなんか組めるわけもなく。
滅びました。

イメージ的には、真っ白なジグソーパズルを渡されたような状態でした。あの、接続部分の形だけ見て頑張ってつなぐやつね。
上手い人なら楽しく組めるんでしょうけど、僕はアカンかったです。


のちに知人からGR環境の面白さを聞く機会があったのですが、僕が感じた「わからなさ」ってやつを「常に確率付きで提示される複数の選択肢に対して最適な期待値計算を行うことで利得を稼ぐ」みたいなところに落とし込んでプレイするのが面白いんだぜ、というような話を聞いて、あーなるほどねと納得しました。

ちょっとややこしい書き方しちゃいましたけど、それってつまりTCGの面白さの本質的な部分じゃないですか。そりゃカードゲーム好きなら面白いよな、と。

じゃあなんでオメーは遊べてなかったんだよという話になるわけですが、やっぱりこれは「僕はめっちゃゲームが下手」って話に尽きると思います。
実際、下手なんすよ。自覚もありますし。時間を注ぎ込める状況でもなかったし。

んでこの「そんなに上手くないプレイヤー(オブラート表現)」が着いて来れなくなっちゃうよ、というのが、レターに書いてあった「超GRとオレガ・オーラは強かったですし愛して下さる方も決して少なくありませんでしたが、「本当に誰もが楽しめるもの」にはできなかった」って話に繋がるんかなと、僕は感じました。


やーでも、時間とってやりこめばめちゃんこ面白いんだろうなと、今では思ってます。



超天篇ど真ん中の2019/10に開催されたGP9thで、チーム「したい会」を率いる、切れ味の鋭いことで有名なヨーカン選手がインタビューされてるんですが、彼は前年のエリア予選の調整のために家を借りてるんですよね。

「2018年のエリア予選の前々日、新宿にある一軒家を1日だけ借りて調整したことがあります。ばんぱくが外国人向けの民泊用の家を探して来てくれて実現しました。費用は1万円強。
カードショップだと周りの目もありますし、夜遅くまでデッキを試したかったので、借りてみました。結果は、調整メンバーのユーリがエリア予選で優勝。効果のある手法だと感じています」

こうした競技のトップ層の方々からしてみれば、超天篇はやればやっただけのリターンがある環境だしめっちょええやんけということになるんかなと。
遊ぶ時間を作れなかった僕が悪いです。
(これが言い訳なのは分かってますし、中途半端な状態で関わるなよ的なアレもスゲェあるはあるんですけどね……)


そんな話でした。

割と人によって意見が違う話題なんかなーという気がするので、アレだったらコメント投げてってくださいね。800文字制限があるのでご注意を。



■余談:なんで時間取れないの?


単に忙しいってのもあるんですが、要素としてデカいのは「知り合いが全員辞めてる」「仕事/私生活がややこしくて頭の切り替えがうまくいかなくなった」 あたりですかね。


<知り合いが全員辞めてる> 
これはもうまんま文字通り。この歳だと流石に相手がいません。プレイヤーがいない地域ってわけじゃないんですが、年齢が離れすぎてると生活パターンが噛み合わないんすよね。


<仕事/私生活がややこしくて頭の切り替えがうまくいかなくなった>
コロナ以降、残業規制が入ったせいで時間拘束は減ったのですが、技術知識の更新はプライベートでせんならんとか、同居人がいるとかで余暇は全く増えてません。
空き時間でなんとかなるブログ程度が限界かなって感じです。調整してCS行ってほぼ1日拘束はもうなんともならん。
(もはやブログすら怪しい、買ったレゴは全部積んでる……)

2017年夏ぐらいまではなんとか機会を見つけて大会出たりしてたんですが、加齢とともに身動きが取れなくなってきました。やること多すぎんよー。天から5000兆円降ってこねぇかな。


ってな状態です。
コロナ以前に飲みに誘っていただいてた方のことはちゃんと覚えてますのでご心配なく。フェードアウトする前には顔出そうと思ってます。
はよ感染収まらんかなあ……。











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