(´・ω・`)実を言うと「君の名は」を見てないんですよね




 





■あらすじ




「あの光の中に、行ってみたかった」
高1の夏。離島から家出し、東京にやってきた帆高。
しかし生活はすぐに困窮し、孤独な日々の果てにようやく見つけた仕事は、
怪しげなオカルト雑誌のライター業だった。
彼のこれからを示唆するかのように、連日降り続ける雨。
そんな中、雑踏ひしめく都会の片隅で、帆高は一人の少女に出会う。
ある事情を抱え、弟とふたりで明るくたくましく暮らすその少女・陽菜。
彼女には、不思議な能力があった。




■公開当時の感想


この映画が公開されたのは2019年7月のことです。8月に入ってから、ようやく僕は見に行きました。
人混みが嫌いだったのですぐには行かないよう心がけていたのですが、その甲斐なくずっと劇場は満席のまま。どうせ最後までこの調子だろうなぁと感じ、諦めて鑑賞したことを覚えています。

鑑賞したのですが。
その当時は感想を書きませんでした。
何故か。



あれは8月の、何日のことだったでしょう。確かお盆の初め頃だったと思います。
鑑賞を終えたその日の夜、僕はとある方と夕食をご一緒する機会に恵まれました。

とある方――とさらりと書きましたが、ただものではありません。その筋では有名なお人で、技量は仙人の域に達しているともっぱらの噂でした。

夕食を終えたあと、僕は何気無くその方に「天気の子、どうでした?」と尋ねました。
ちょっとした雑談のつもりでしたが、これは大きな過ちでした。相手がひとかどの人物であるということの意味を、よくよく考えてから質問すべきだったのです。

仙人――敬意を表して仙人と呼ばせていただきます――は、すぐに答えてくれました。

「甲子園の土!」

……なんということでしょう。
本当に、なんということでしょう。
回答の意味が、さっぱりわからないのです。

甲子園。
これはわかります。

土。
これもわかります。

甲子園の土。
これだってわかるんです。

だのに「天気の子、どうでした?」に対して「甲子園の土!」と返されてしまうと、もうわかりません。
凡人の悲哀です。

……しかし。
仙人にものを問うということは、こういうことなのでしょう。準備を怠っていたこちらに非があるのは明々白々です。
ただの雑談と断じ、軽々に感想を問うたことを僕は深く恥じました。

そして、"最後の聖戦"のインディ・ジョーンズのように悔い改めながら、もう一度尋ねました。

「それはつまり……どういうことでしょうか?」

仙人は、お答えになりました。

「レストランに料理を食べに行ったら、甲子園の土が出てきたようなものだよ!」






すみませんわかんないです!!!!(ヤケクソ)






当時、この謎を解けなかったがために、僕は感想を書けなかったのです。
1年半が経ったいまもこの謎は解けておらず、僕の人生における七不思議のひとつに数えられています。

次にお会いしたときなんて言おうと考え続けて1年半が経ってしまったので、心ある方は助けていただけると嬉しいです。
本当に困ってます。
タスケテ。


 
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