(´・ω・`)01
■あらすじ
AIを搭載した人型ロボット「ヒューマギア」が様々な仕事で働く時代。売れないお笑い芸人として暮らしていた主人公・飛電或人は、祖父の遺言によって、ヒューマギアを開発/製造する飛電インテリジェンスの社長就任を要請された。
最初は断った或人だったが、ヒューマギアが暴走して人々を襲う現場に居合わせた際にゼロワンに変身、社長就任を受け入れる。そして、ヒューマギアを暴走させていた黒幕「滅亡迅雷.net」、また飛電乗っ取りを画策する「ZAIAエンタープライズジャパン」との戦いに身を投じることになる。
■令和やぞ
そういうわけで1年経ちました。お疲れ様でした。
スタッフがジオウ見てたので、じゃあまあ次のシーズンは俺も見るかということで見始めたゼロワンでしたが、無事完走できました。
テーマは……今作で言うシンギュラリティ=AIが自我を獲得する事象は発生しない派閥なので個人的には結構微妙なテーマだったけど、最初と最後はそれなりによかったですね。最終話はちょっと微妙だったかもしれないけど、そもそも中盤がアレだったのでまあ……仕方ないっしょ。
正直に言うと、全体としてはあんま面白くなかったっす。色々噛み合わなかったね。主人公にパワーがなかったのがつらかった……。
■テーマ優先で主人公が置いていかれた感じだった
主人公、影薄かったな。ゼロワンのつまらなさの大部分は主人公が原因だと思う。演技が悪かったわけじゃないのにどうして……。
1年見てても、アルト本人がどういうキャラなのかよくわかんなかったんだよね。多分これ本人もわかってないんじゃねぇのかな。1年通して右往左往してた人だなという印象しか残ってない。
まあでもしょうがないよね。ヒューマギアの暴走って社会全体に影響ある問題で、それを元お笑い芸人の社長(22)に背負わせようなんて正気じゃねぇ。そら右往左往してるだけで終わるよ。
イズ撃破後にようやく本人の覚悟が定まったあたりからは、多少見れたしね。いきなり社長の椅子に座らされても訳わからんだろうし、目の前の課題を自分ごととして考えろって言われても出来んよな。
そういう意味ではリアルだった(?)
お仕事五番勝負なんか典型的で、じーさんの遺言で代理戦争やらされてるようなもんだったわけで。あの時点で目標と覚悟が定まってれば、途中でちゃぶ台返しして勝負を切り上げたりも出来ただろうけど。
(少年漫画でトーナメント始めたけど人気が出なかったときによくある、急に展開を切り替えるやつ)
立ち位置が定まってないやつに何やらしても一緒だし、お仕事五番勝負が悪いというよりその前までの展開が悪かったんじゃないかな……。
■主人公っぽかった不破さん
一方、代打で主人公をやっていたのが不破さん=仮面ライダーバルカン。腕力でセキュリティを解除して「セブンペイか!?」と言われるわ、最初はヒューマギアのこと嫌いだったのに途中で和解するわ、悲しき過去が明らかになるわで属性盛り盛りだったね。なんでこの人が主人公じゃなかったんだろう……。
アイ,ロボットのウィル・スミスみたいな立ち位置だったよね不破さん。いやーほんと、こっち主人公でよかったっしょ……子供向けだとあかんのかな。あかんかもしれん。
何話か忘れちゃったけど、途中でバルカンの戦闘中にテーマ曲が流れてたときは、おっもうこれは主人公交代でしょ〜って思ってたけどそうはならなかった。悲しい。
アルトもねー……3号ライダーぐらいの立ち位置だったら十分機能したんだろうけど。それか、親父の話をちゃんとテレビシリーズでやってればなぁという感じ。
アルトがヒューマギアの話に絡むために必要なの、どう考えても「父親がヒューマギア」って過去だからね。でもライダーに変身した理由が「人を笑顔にしたい」だし、結局噛み合わないのか。
人を笑顔にしたいですって言いながら暴走ヒューマギア(特にチェケラお前やぞ!!)を擁護してるんじゃなぁ。この辺が噛み合ってないから、俺は「よくわかんないキャラ」って認識してるのかな。
■影が薄かった唯阿さん
むちゃくちゃ影薄かったっすね。序盤で「私は……知らない」つってすごい勢いで逃げてったときはおっって思ったけど、あれがピークだった……と見せかけてサウザーにワンパン入れたことでちょっと勢いを取り戻しましたね。
初見の演技がやばかったおかげで記憶には残ってるんですけど。
何がやばかったかって言われると困るけど、ほらあのなんかメンタル壊れてそうな声がやばかったというか。すごい疲れてそうだったよね。
なおご本人、役については……。
井桁:うーん……シリーズの中盤に「お仕事5番勝負」というところがあったんですけど、そこで、私の役回りが前半とはガラッと変わったんですよね。
シリーズの前半は、戦う女性、格好良い女性で、“不破諫”(ふわ・いさむ)というバディがいるという関係性があったのに、急に私の(所属する)会社が変わって(前半で所属していた会社では)上の立場でやっていた私が、急に社長の下で働く、でも“秘書”というような位置づけでもないっていう風になって……。
自分の役回りが、いきなり変わったことで、私の存在意義とは何なんだろう?この作品で私は何をしたらいいんだろう?と思って。
特に変身もしないし、感情もあんまり出さないし、その“刃唯阿”という役に対してどうしたらいいのかを模索しているような状況が続いて、その時はすごく不安だったし、自分自身がその役を好きになれない……。「なんでこんなことをしてるんだろう?この人は」って思っちゃったりとか、感情が分からないからどういう顔して立っていればいいか分からないというような時期が続いたのが、いちばん大変だったなという感じです。
お仕事五番勝負のあたりからよくわかんなくなったって正直に言ってて涙が出ました。
見てる方もわかんなかったからね。あれやっぱ演じてる方もわかんなかったんだね。どないせいちゅーねん。
サウザーに顔面ワンパン入れたのはよかったです。
■雑用を押し付けられてフル回転したサウザー
おそらく一番大変だった人。雑用を全部押し付けられとったなという印象が残ってます。
お仕事五番勝負の悪役に始まり、不破さんの悲しき過去を改変したり、実はデイブレイクを引き起こしてたり、急にAIBOを封印した悲しき過去を生成したりと、もう大忙しでしたね。
制作側も、サウザーは視聴者に嫌われる存在になるよう意図していたとのことで、めんどくさい部分を全部引き受けてくれてたなーという感じ。ウィキペディアを改変されてたりしましたが、1年間お疲れ様でした。
特に記憶に残っているのは、お仕事五番勝負の直後にあった虚無期間のご活躍。毎回出てきては服がボロボロになって帰っていくことによっていい感じに間を持たせてましたね。あれで笑ってたからギリギリ視聴を続けられたと思います。マジで。
■どういう話だったらよかったんだ
やっぱし、不破さんがやってたことをアルトがやってくれてればなーって思うけどどうなんでしょうね。少なくとも「腕力でセキュリティを突破する」ぐらいの強引さは、主人公に持たせて欲しかった。
突破力がなさすぎて、サウザーに理不尽押し付けられても抵抗できてなかったからね。ゼロワンのおもんなさの大半は主人公の弱さに由来するよ。
とにかくキャラ配置がおかしかった。不破さんが1号ライダーでありさえすれば……。
映画もやるみたいですけど、正直アルトがメインで進むならキッツイなぁって思ってます。ラスト15分ぐらい頑張ってくれれば主人公はそれでいいんじゃないですか……? だめ……?
じゃあ主人公側は誰が頑張るんだよって言うとそらもうサウザーでしょ。まだ余力残してるの、こいつぐらいだとおもうよ。
なんかうまいことアレしてサウザーを担ぎ出してほしい。本編のその後が気になるキャラ、サウザーしかいない。
(不破さんは……流石に就職して話が終わってるよね? ね?)
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