(´・ω・`)鑑定とは
magiがPSA7のシクブルを出品→Twitter上で「偽物では?」と指摘される→ひょっとしたらそうかも……という感じのアレです。
■2020/9/9(水):magiがシクブルを出品し、それに対して真贋が疑われる
— magi公式<遊戯王コレクション>/買取窓口 (@magi_YuGiOh) September 9, 2020
— magi公式<遊戯王コレクション>/買取窓口 (@magi_YuGiOh) September 9, 2020
魚拓はとっております。
— magi公式<遊戯王コレクション>/買取窓口 (@magi_YuGiOh) September 9, 2020
■2020/9/10(木):magi側が「偽物の可能性がある」と発表
【重要】
— magi公式<遊戯王コレクション>/買取窓口 (@magi_YuGiOh) September 10, 2020
当社が出品していた青眼の白龍(シクブル)PSA7に関しまして、Twitter上でも騒がれていることを受け、改めて外部機関にも協力を仰ぎ厳重な鑑定を行った結果、偽物である可能性が判明しました。また、参考までに本物のシクブルを並べた比較画像を資料として掲載させていただきます。(続く) pic.twitter.com/OgvsVUm0Mb
本件に関する詳しい情報は、調査結果をもって改めて発表させていただきます。
— magi公式<遊戯王コレクション>/買取窓口 (@magi_YuGiOh) September 10, 2020
なお、他にも同様の取引が行なわれる可能性もございますので、ユーザーの皆様もご注意いただきますようお願いいたします。誠に申し訳ございませんでした。
追加資料となります。 https://t.co/zYO7OQUxvI pic.twitter.com/GJGRs1FOEh
— magi公式<遊戯王コレクション>/買取窓口 (@magi_YuGiOh) September 10, 2020
疑惑のあるカードについてPSA本社側から調査依頼のご連絡をいただきまして、シクブルの資料(本物と比較した撮影した画像・動画)をPSAに提出させていただきました。来週以降にPSA本社でカードを改めて実物で鑑定するとのことですので、続報については最低でも数週間程度になってしまいそうです。
— magi公式<遊戯王コレクション>/買取窓口 (@magi_YuGiOh) September 10, 2020
また本件に関わり不快な思いをした皆様、いち早く偽物であるという判断をされた方に対して弊社の強硬な対応が一部ございましたことを謝罪申し上げます。その方々に外部からの批判などをすることは出来れば避けていただきたく存じます。
— magi公式<遊戯王コレクション>/買取窓口 (@magi_YuGiOh) September 10, 2020
■2020/9/11(金):magiが「最終報告」を発表
直接公式にご連絡いただくのが一番嬉しいです https://t.co/CqYXq7if3l
— TCG関連アプリの社長 (@tcgyug) September 10, 2020
だからこそではありますが当社で鑑定の体制を見直し、返金保証制度を準備しようと思います‼️ https://t.co/kD9wQTTnSZ
— TCG関連アプリの社長 (@tcgyug) September 10, 2020
最終報告です pic.twitter.com/8sOIRdr6bY
— magi公式<遊戯王コレクション>/買取窓口 (@magi_YuGiOh) September 11, 2020
PSAの調査依頼については実際に本社から日本支社を通じて来ておりますが当社の即時発表を優先いただきました。来週のうちに当該カードは発送しPSA側でも調査が2週間以内に特例で終わる予定です。当社としての見解は発表した通りで終了しております。 https://t.co/dEn5nQmvUJ
— magi公式<遊戯王コレクション>/買取窓口 (@magi_YuGiOh) September 11, 2020
PSAとしての調査結果はPSA公式からございます。それを当社として拡散する可能性もございますが、当社の見解とはまた別のものとお考えください。 https://t.co/U2mupAiTt6
— magi公式<遊戯王コレクション>/買取窓口 (@magi_YuGiOh) September 11, 2020
■PSA鑑定って?
アメリカに本社を置く、トレーディングカードの鑑定会社です。我々が良く知るTCG(MtG、遊戯王、ポケモンカード……)のほか、野球やバスケなんかのスポーツカードの鑑定にも対応しています。
DMも、日本語版と英語版は鑑定してくれるとのこと。
DMでは鑑定の文化はさほど広まっていないですが、MtGや遊戯、ポケカでは鑑定品を集めている人がそれなりにいるようです。
ただPSA、あらゆるカードを完全に判別できるのかと言えば、そういうわけでもありません。
鑑定ケースのラベルにはカード名と収録パックが印字されるのですが、収録パックの印字が誤っている(別の同名カードと勘違いしている)ケースをちょいちょい聞きます。例えば、復刻版のブラマジをvol1扱いしている、とか。
(自分は遊戯王は集めてないので、聞いただけですが)
他にも「上からパラレルシートを貼り付けて出しても普通に鑑定されて返ってくる」とかなんとか色々そういう話はあり、遊戯王に関してはPSA微妙だよねという話が8月の頭ぐらいに盛り上がっていたことを覚えています。
■遊戯王の偽造なんてできるの?
ご家庭でできる……らしいです。
遊戯王の1-3期までを集めている知人がいるのですが、彼に聞いたら「初期スターターウルトラの青眼と、初期EX収録のロードオブドラゴンがあれば出来る」とかなんとか言っていました。できるんかい!
上手い人はマジで見分けのつかない一品が作れるとのこと。もうそれ本物でいいんじゃない?(ヤケクソ)
今では初期ウルの青眼が高くなっちゃったからこの方法は微妙だよねーとのことでしたが……偽造って割と簡単にできちゃうんですね。本物の材料を切った貼ったすれば、そら本物に見えるよなぁ。
CEフェイクみたいな。
万札偽造するより簡単でしょうし、やれるとなったらやっちゃう人はいるよねー、とか考えると、もう通販でコレクション品は買えないなぁと思いました。
■中古取扱業者が偽物を売っていいの?
偽物ということが証明できるということが、まず必要です。そのうえで、中古品をリセールする場合に、そのまま商品として流通されていること自体が違法ということはなく、偽物と認識して、あるいは過失で、あえてブランド品として販売した場合でない限り違法とはいえないと思料します。金額的にブランド品に相当する販売価額である場合は、あえてブランド品として販売した場合に該当するものと認定される可能性はあります。
過失であっても本物相当の値段で売ったらアウト、ということらしいです。
売る方も怖いよねー。
しかし。
そもそもなんですけど、これ何をもって本物とするんでしょうね。極論、これが本物だよって断言できるのってメーカだけでしょ。もしくはメーカが認めている鑑定士的な存在か。
もちろんその道に詳しい方々は本物/偽物の違いがわかると思うんですけれど、結局メーカからカードの仕様が開示されてるわけじゃないんで、自分はこう思いますの域を出ないというかなんというか。
例えば偽物の疑いで警察が来たとして、そういうカードを全く知らない人に対して「詳しい人が偽物って言ってるから偽物なんです」つっても首を傾げられて終わるだけだと思うんですよね。
だからこの話ってスゲェ難しいなぁと思って。magiが「ようわからん」つって投げちゃったのも、この辺の認識がネックになってるんじゃないかなぁ。
美術品だと、鑑定書って概念があるみたいですね。その鑑定書も、有名なオークション会社が認めたものでなければ効力がなくて、有効な鑑定書があって初めてオークションに出せる=売り買いできるよと。
まあ……今後、遊戯王のPSA鑑定品の取扱、どうするんでしょうね。今んとこ鑑定会社側がボロボロなので、magi上で流通させるのはリスクがあるわけで。
(偽物が増えすぎちゃうと、誰も買おうとしなくなるから市場として破綻するよね)
この度、TCG真贋鑑定&グレーディングサービス『ARS(アルス)』を設立する運びとなりました。
— ARS-TCG鑑定サービス (@ARS_Arsales) September 16, 2020
日本発祥のTCG鑑定企業として、
真贋鑑定に優れた鑑定士と
拘り抜いた高品質のケースにより、
皆様のコレクションがより豊かになる事を願い、事業を展開して参ります。 pic.twitter.com/LmSKnmyusd
急に新興鑑定会社も出て来ましたが、信頼を得るには実績を積み重ねるしかないので、じゃあARSに頼めば解決だ!というわけでもなく。
もうちょっと真贋の話が一般に広まれば、また話も変わるんでしょうけどね。コレクション品を買うためには、もはや贋作の知識も必須なので。
■余談:magiのあんしん取引
この手のサービスを提供しているプラットフォームから偽物疑いが出ちゃったの、つらい話ですね。
ケースに入った状態だと使える手法も限られるだろうから、しょうがないけど。
PSAはラベル偽造+リケースみたいな手法もあるとの噂なので、もはや何を信じればって感じですね。逆に鑑定されてないほうが安心じゃない?(無茶苦茶やな)
まあPSA、ラベルにナンバー振ってあるからそれ使えばある程度追跡できたりするんだけど、最近はバイヤー向けにナンバーを隠した状態で出品されたりしてるのがなー。
ちゃんと開示した方が信頼性上がると思うんですけどね。
新たに出て来たARSにも、同じ課題があると思います。
最新技術でなんとかして欲しいですね……。
※余談の余談
例えばARS内でマーケット機能まで用意しちゃって、鑑定品も会員アカウントと全て紐づけて追跡性を担保、までやれば偽物問題はかなり解決に近づきそうなもんだけど。
でもこれ、税務署に一網打尽にされるってことでもあるので、みんなやりたがらないだろうなー。
投資勢はこの手の透明化なんて絶対してほしくないだろうから、そこにつけこまれるんだよねぇ……。
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