(´・ω・`)仕事用のリーガルがヘタってきたのでリーガルを買ったんですけど、足が痛い









■あらすじ


「大いなる悲鳴」によって、人類の1/3が死んだ世界。泣くべきところで泣けず、喜ぶべきところで喜べない少年・空々空は、自分の異常性に苦悩していた。
その悩みをカウンセラーに相談したことがきっかけで、彼は地球撲滅軍に勧誘される。地球と戦うヒーローとして。



■大いなる無


これね、コミカライズの1巻がKindleで無料だったんですよ。んで買って読んだんですけど、序盤の「主人公しか敵だと判別できない完璧な擬態を誇る敵」ってのにやられてね、しょーがねーから1巻だけは読んだるかーって思いながら買いました。
これ、シリーズの1巻なんですよ。全部で10冊あります。川上稔ほどではないですが、まあまあ長いです。

んで読んだんですけど、無でした。

誤解して欲しくないですけど、否定してるわけじゃないんです。
普通の小説って読んだら設定とかキャラの過去とか、そういう物語内のものに対して色々想像しちゃうと思うんですけど、悲鳴伝ってそういうのがほぼないんですよね。無です。無。

じゃあ何想像してたんだよって言われると…困るんですけど。なにも考えてなかった、かなぁ。まあほんと、ぼーっと右から左に流せるタイプの話でした。ただただページをめくっていけばちゃんと終わるというか。考えないとわからない箇所はないというか。読み終わってから「あの時あいつはなに考えてたんやろな」って振り返る必要がないというか。
(めっちゃdisってるように見えるな…)

これおそらく原因は、三人称を持ち込んだせいで狂言回しが作者になってるとこなんでしょうね。地の文に作者が滲み出してる。先の展開に対して不安も期待も感じず、まあいつもの西尾やろなと思って読んでたらせやった、みたいな。そんな感じですね。



■ジョーカー


ちょっと話はそれるんですけど、去年の暮れにジョーカーを読んだんですよ。旧約探偵神話ってやつ。
まあこれもびっくりするぐらい無だったんですけど、悲鳴伝にはジョーカーに近い何かを感じました。

ジョーカーねぇ…冒頭はね、JDCとか出てきてね、おっはやみねかおる感あるな〜とか思ってたら全然そういうのじゃなかった。なんやねん。

なんかネタバレするものアレですけど、終盤の量子力学的ぶん投げは「これ俺じゃなかったら金返せって言うてたやろな…」と思いました。



■無の良いところ


無、何も考えたくない時とか、ベストなんですよ。精神の調子を整えたい時とかね、何も考えたくないけど何かそれらしいことをしておかないと落ち着かない時とか。あるでしょ。
あるんですよ。あるの。

まあでも悲鳴伝、無であると言う長所を差し引くとあとは中二病しか残ってないので、西尾だなと言う感じ。これ中学生の頃に読んでたらハマってたんだろうな。そんでAmazonレビューの⭐︎5みたいなこと書いてたと思う。歳を取るのも悪いことばかりじゃねぇな。

ちなみに僕は戯言派なんですけど、スタッフは刀語派です。皆さんはどれっすか?
(知らんけど鐘子は化だろうな…)










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