(´・ω・`)戦うものだけが美しい


 
一護って、世界を救おう!みたいなタイプの主人公ではないんですよね。
 
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 一護は当初、死神として戦うことを拒否します。彼が死神化したのは家族が襲われていてやむを得なかったからであって、そら知らんやつのことなんか面倒見切れませんよね。

しかし元々霊が見える体質で、地縛霊の相手をしてやっていた一護。その目の前で、見知った霊が虚に襲われます。
助けようとする一護を制止するルキア。 

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これに対する一護の答えこそが、この後50巻分ぐらいの続くストーリーの根底となるんですよ。

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知るか!つってね。
一護って、世界のために戦うみたいなタイプじゃないんすよね。家族のため、友達のため、皆が住む町のため。(王のため、国のため、山のため、ドラゴンが飛ぶ緑の谷のため!)

(この頃のジャンプのバトル漫画って割とそんなんすよね。NARUTOも里のため、とかだし。
幽白も途中で「この街を好きだと思ったことはなかったけど、今は守りたいという気持ちになってる」みたいなセリフあるんですよね。まあ主人公チームのセリフじゃないですけど。)

話がそれましたが、一護の行動原理ってこれだったんですよ。だからソウル・ソサエティまで行ったのも「友達=ルキアを助けるため」だったし、虚圏まで行ったのも「友達=織姫を助けるため」だったし。
そして、だから世界観が不明瞭なんですよね。

「魂のバランスがー」とか「霊王がー」とか、ちょこちょこ作中に出てましたが、はっきりした説明はなかったじゃないですか。そもそもこの世界どうなってんの?みたいなとこも、触れずに終わりました。
なんでかっつーと、その辺が本筋である「友達を助けに行く」に絡まないからなんすよ。なのでエヴァ並の不完全燃焼でよくわからないまま終わってしまった。

そこは惜しいとこですよねー。結局死神代行消失編が人気でなかったのも世界観に対する説明が全然ないどころか余計な謎を増やしたからだったし。
あそこですぐに霊王の話とかに移行してればみんなついてきたんでしょうけど…。ガバガバと言われつつも、BLEACHの魅力ってやっぱり設定ですから。