(´・ω・`)ストロングマンで運搬されてるのが僕です
PCを買いに行った。
1年ほど前にMBPを買ったばかりではある。だがWin機も必要になってきたのだから仕方ない。
MBPの方は既に執筆専用マシンと化していたので、どのみちコーディング用の端末が必要だった。
最初に見に行ったのは近所の電器屋で、そこに置いてあったHPの端末が俺の興味を惹いた。画面サイズは15インチで、250GBのSSDと第8世代のCPUを備えている。
こいつの性能は申し分なかったが、1つだけ問題があった。納期だ。
俺はHPの販売員から、「ちょうどモデルチェンジのタイミングで、納品がいつになるか分からない」という衝撃的な告白を聞かされた。確かに受注生産品と書いてある。仕方ない。
だがいつ来るか分からないものに金を払えるほど俺は金持ちでは無い。テスラの新製品を嬉々として予約するブルジョアジーとは違うのだ。
見積もりだけもらい、俺は電器屋を後にした。
次に頼ったのはchangである。ケチがつくと一気にやる気がなくなる俺は「なんかパソコンが欲しい」という絶望的な質問を奴にぶつけた。奴は"こないだMBPに30万払ってなかったか…?"と言いたげな顔をしたが、それでも候補を挙げてくれた。だから俺はこいつが好きなんだ。ものが分かってる。
さて、やつはゲーミングマシンを提案してきた。
妥当な線ではある。およそ待つという行動に無縁な人生を送っている俺にとって可及的速やかに入手可能であるという事実は極めて重要な意味を持つし、高スペックなWin機でをその条件を満たしやすいのはゲーミングマシンだからだ。
1時間ばかりやりあった挙句、俺は納得した。翌週に実店舗へ向かった。
やって来た店舗で、俺は店員の説明を聞いていた。来店した客に声をかけるのは店員の義務だと教育されているらしい。
説明がひと段落ついたところで、俺は重大な質問をした。
「なんでキーボードが光ってるんですか?」
店に来て初めて気づいたのだが、ゲーミングデバイスって奴はどいつもこいつも光ってるんだ。ランクの高いものになると、マザーボードまで光るらしい。それを見せるためにクリアなボディを使って端末を組むそうだ。
俺もスケルトンの自動巻き腕時計は大好きだ。あの小さな腕時計の中にしまいこまれた小さなテンプやアンクルが動いている様を見るのが殊の外好きだ。
しかし、そうした細かな歯車たちは必要があって動いている。その姿を持ち主に見せるためだけに動いているわけでは無い。不要なものを削ぎ落としてこその工業製品だろう。
だから俺にはわからないのだ。なんでゲーミングデバイスは光ってるんだ?
店員の答えはふるっていた。
「それはこう…光ってると、良いらしいんですよ」
俺はデッキを光らせる癖のある友人たちを思い浮かべた。そして、俺が彼らを全く理解できていないことを思い出した。
ゲームという点では似てるしな。きっと光るデバイスはFoilカードみたいなものなんだろう。
俺は諦めた。
ひとしきり店員と会話を続けた俺は、こいつを買うべきかどうかという決断を迫られた。
この場で買うのは全く馬鹿げているように思える。しかし馬鹿げたことに金を使ってこその人生じゃないのか?
なんたって目の前の黒い端末のキーボードは光るのだ。しかも7色に。
7色に光る謎の物体に金を払うだなんて、そんな体験が俺の人生でこの先あるだろうか?
そういうわけでサブモニター込みで20万ばかりが俺の財布から吹き飛んで行った。だが俺は幸福だった。わけのわからない物体を買えたからな。
PCを買いに行った。
1年ほど前にMBPを買ったばかりではある。だがWin機も必要になってきたのだから仕方ない。
MBPの方は既に執筆専用マシンと化していたので、どのみちコーディング用の端末が必要だった。
最初に見に行ったのは近所の電器屋で、そこに置いてあったHPの端末が俺の興味を惹いた。画面サイズは15インチで、250GBのSSDと第8世代のCPUを備えている。
こいつの性能は申し分なかったが、1つだけ問題があった。納期だ。
俺はHPの販売員から、「ちょうどモデルチェンジのタイミングで、納品がいつになるか分からない」という衝撃的な告白を聞かされた。確かに受注生産品と書いてある。仕方ない。
だがいつ来るか分からないものに金を払えるほど俺は金持ちでは無い。テスラの新製品を嬉々として予約するブルジョアジーとは違うのだ。
見積もりだけもらい、俺は電器屋を後にした。
次に頼ったのはchangである。ケチがつくと一気にやる気がなくなる俺は「なんかパソコンが欲しい」という絶望的な質問を奴にぶつけた。奴は"こないだMBPに30万払ってなかったか…?"と言いたげな顔をしたが、それでも候補を挙げてくれた。だから俺はこいつが好きなんだ。ものが分かってる。
さて、やつはゲーミングマシンを提案してきた。
妥当な線ではある。およそ待つという行動に無縁な人生を送っている俺にとって可及的速やかに入手可能であるという事実は極めて重要な意味を持つし、高スペックなWin機でをその条件を満たしやすいのはゲーミングマシンだからだ。
1時間ばかりやりあった挙句、俺は納得した。翌週に実店舗へ向かった。
やって来た店舗で、俺は店員の説明を聞いていた。来店した客に声をかけるのは店員の義務だと教育されているらしい。
説明がひと段落ついたところで、俺は重大な質問をした。
「なんでキーボードが光ってるんですか?」
店に来て初めて気づいたのだが、ゲーミングデバイスって奴はどいつもこいつも光ってるんだ。ランクの高いものになると、マザーボードまで光るらしい。それを見せるためにクリアなボディを使って端末を組むそうだ。
俺もスケルトンの自動巻き腕時計は大好きだ。あの小さな腕時計の中にしまいこまれた小さなテンプやアンクルが動いている様を見るのが殊の外好きだ。
しかし、そうした細かな歯車たちは必要があって動いている。その姿を持ち主に見せるためだけに動いているわけでは無い。不要なものを削ぎ落としてこその工業製品だろう。
だから俺にはわからないのだ。なんでゲーミングデバイスは光ってるんだ?
店員の答えはふるっていた。
「それはこう…光ってると、良いらしいんですよ」
俺はデッキを光らせる癖のある友人たちを思い浮かべた。そして、俺が彼らを全く理解できていないことを思い出した。
ゲームという点では似てるしな。きっと光るデバイスはFoilカードみたいなものなんだろう。
俺は諦めた。
ひとしきり店員と会話を続けた俺は、こいつを買うべきかどうかという決断を迫られた。
この場で買うのは全く馬鹿げているように思える。しかし馬鹿げたことに金を使ってこその人生じゃないのか?
なんたって目の前の黒い端末のキーボードは光るのだ。しかも7色に。
7色に光る謎の物体に金を払うだなんて、そんな体験が俺の人生でこの先あるだろうか?
そういうわけでサブモニター込みで20万ばかりが俺の財布から吹き飛んで行った。だが俺は幸福だった。わけのわからない物体を買えたからな。
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