(´・ω・`)金がなきゃ夢もない



 

■あらすじ
再生回数目当てのYoutuberによって妖怪"のびあがり"の封印が解かれてしまった。のびあがりは次々と人間に吸血木の種を植え、体を木に変えてしまう。

それを伝える1通の手紙が妖怪ポストに入れられた時、カランコロンと下駄の音が響く…。


■原作ののびあがり
原作ではマガジン連載期(1966〜1969)に登場。姿や行動は6期アニメ版とほぼ変わらない。

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(ゲゲゲの鬼太郎 漫画大全集1)

にゅっと伸ばした手で人の体に吸血木の種を植えて回り、村の人々を木に変えていた。
おまけにこいつ、目を使って催眠術をかける事が出来る。村の上空まで伸び上がっては航空機のパイロットを混乱させ、片っ端から叩き落としていた。
そして要請を受けてやってきた鬼太郎までもあっさりと木に変えてしまう。
複数の技を使える、鬼太郎を一度は撃破している…という事から、原作では上位に入る強さの妖怪だと俺は思う。



しかしこののびあがりが何より怖いのは、それ自身に目的意識のようなものがまるで見られないという点である。

人を木に変えたからといって取って食うわけでもないし、飛行機を落としたところでエネルギーになる訳でもない。のびあがりの行動によって、のびあがりは何一つ得をしていないのである。
墓場からゲゲゲに至るまでおよそ敵役に回る妖怪は何かしらの目的があるものだが、のびあがりにはまるでそれがない。意思の疎通も出来ないので、一体こいつはなんなのか、という事がまるでわからないのだ。

これに対し、原作では「地下から送り込まれた生物兵器の類ではないか」という回答が示されていた。


■アニメののびあがり
この目的意識のなさは6期アニメでも変わらない。意思疎通はできないし、人間を木にしたからといってのびあがりに何か得があったわけでもない。
妖怪にはかなり珍しい不気味なタイプである。

なんかラストで鬼太郎が矢で撃たれてたので、ひょっとしたら原作についぞ出てこなかった地下生物か…?と期待しちまったが、次回予告見る限り違うんだろーなー。シリーズを通しての黒幕、とかになるのかしら。

5期は吸血鬼の地獄侵攻とかいう原作アレンジから、日本全国に散らばった妖怪47士を集めろ!という話につなげていい感じにシリーズ展開に持ち込んだ…かに見えた瞬間打ち切りくらって47人集まらなかったのでちょっと不安は残るが、まあ来週を楽しみに待ちましょう。


■鬼太郎の武装
しかし今作、武器はとりあえず原作ままなのね。指鉄砲がレイガンになってたぐらい。
3期や4期ではオカリナ鞭という新武器追加があり、5期では「開け地獄の門!!!!」とか叫ぶと追加武装が解放されてたりしたけど、1話の雰囲気見る限り今期はそういうのなさそう。


■6期の今後
5期は面白かったんだけどねー。ひたすら繰り返される日常回の中でくっつくのかくっつかないのかよくわからない鬼太郎と猫娘を見てニヤニヤする話だったんだけど、今回のシリアスな雰囲気見る限りそれが打ち切りの原因だと思われてるっぽいなー。3期あたりでひっそりと追加された「鬼太郎は美少女に弱い」設定も雲散霧消してるっぽいし。今期は墓場に寄せてきたよね。という印象。

5期は猫娘のポテンシャルに気づいた制作側が「人間界を知るため」と称していろんなバイトを渡り歩かせ、取っ替え引っ替えいろんな服を着せるエピソードを生産してたけど、まあアレ話として面白いかと言われると結構きつかったしな。
同時期の夜中に放送されてた墓場の方が受けがよかったんだろーなー。アレ今原作読んでも十分面白いし。ダークな雰囲気の中で淡々と話が進むのがね、よかったよね。



ちょっと話ずれるんだけど、俺平成ライダーの中で一番好きなのがクウガでさ。なんで好きかっていうと、怖いからなんだよ。今画面の向こうで起こっている事はフィクションなんかじゃなくて、一歩間違えたら自分にも降りかかってくる出来事なんじゃないか。そういう怖さがあった。

まあ当時は俺も子供だったし、だからってのもあるんだろうけどね。怖さについては。
ともかく、ああいう怖さを出そうという方向を6期の1話から何と無く感じたんだ。

いやほんとね、来週が楽しみだね。
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