(´・ω・`)マジで進捗がねぇよなこの話題




■はじめに
利益がー、みたいなCS周りの話って、遊戯時代から連綿と続く本当にいつまでたっても終わらない話で。10年ぐらい前の遊戯界隈ですら、既に「無限にループし続ける話題」として認識されていました。
ので、あまり切迫した話ではないんですね。そういう話って速やかに解決しちゃうので。そのことを念頭においてください。


■概要
・CSは利益出しすぎじゃねor出すな派閥
・人件費のことを考えろタコ派閥

原則としては、人類有史開闢以来この2派閥が延々争っているお話です。

個人的には、この2つの派閥に本質的な差異があるとは思っていません。と言うのも、もし「界隈のために頑張ってるやつに金を回せ」と言う話であるならば(つまり、界隈の為という切り口で考えるならば)、裁定まとめやらスイスドローツールやら、その辺を触っている人間が最優先で金を貰ってしかるべきという話になるはずなんですね。

現状を鑑みるとわかることですが、例えばデネとvaultが消滅したら?CS運営の負担は全国的に跳ね上がるはずです。彼らがルールの啓蒙を続けてきてくれたおかげでジャッジコールの回数は間違いなく減っているので。

このように、界隈のためと言うのであれば、全体に影響のある部分にこそ金を出すべきであって。CS運営側が金を出し合って維持を図るべきとか、そんな方向へ転がっていきます。

でも、今の議論はそうなってないですよね。これは理由が簡単で、ここ10年ぐらいにわたって行われている議論と言うのは「界隈のために頑張ってるやつに金を回せ」ではなく、「自分の所属する集団が存続できるように利益配分を考えてくれ」と言う話だからです。
あくまで、運営/選手それぞれがそれぞれの立場から話をしているだけなんですね。

ですから、これは本質的には議論じゃないんです。売り手と買い手の交渉なんです。
その本質が見失われているがゆえに、いつまでたっても決着しないと。


■2つの主張のメリットとデメリット
交渉と言うのは白でも黒でもない灰色の場所に着地するのが常です。そこを見失い、良いか悪いかの二元論に終始していては課題は解決しません。
このことを理解するために、白か黒かで考えてみましょう。

・利益を出すな派閥が圧倒的に正しい場合
この場合、CSの参加費は場所代などを除いてほぼ参加者に還元され、運営の手元には交通費ぐらいしか残らないでしょう。かつてそうしたイベントがあったのは事実です。

ではここで、現実を見てみましょう。そうしたイベントが今も続いているでしょうか。いないですよね。金を貰ってない以上は続ける義理もないし、身を削ってまでやることでもないので必然的にそうなります。
大体この手のボランティアイベントは、主催がどうしても一度やってみたかったとかいうような個人的な事情に紐づいている場合がほとんど。継続を前提としていません。

従ってこのパターンを採用した場合、継続的に行われるCSはなくなるということが予想されます。そうなると、CSの数は大きく減るでしょう。かつてのように、散発的にCSが行われるだけの時代に戻るかもしれません。

そういう時代の方が良かった!と言う人もいるので、これが悪いとは一概に言えませんが。
大半の人にとっては、歓迎できない状況だと思います。

・利益を出せ派閥が圧倒的に正しい場合
この場合、利益を青天井に設定することができます。したがって、運営には「定員が埋まるギリギリのラインの賞品とギリギリ回せる程度の人員で済ませ、利益を最大化する」というインセンティブが働きます。

実際にこの状態へ突入したのが6年前の遊戯王で、その結果がクリムゾンCSでした。極限まで賞品とスタッフを切り詰めた結果として参加者をコントロールしきれず、トラブルを起こした為に会場からTCGイベント全てが追い出されたのです。
安全規制がなされなければ、利益のために安全にかかわる経費が根こそぎ削られる。良くある話ですよね。

これもまた、大半の人にとっては好ましからざる状況です。特に関東とレジェンドが巻き込まれたのは悪夢でした。

DM史:もう一度伝説を(前編)



この二つのパターンを見比べると、どちらが正しいかと言う話ではないことが理解できます。どちらにもメリットとデメリットがあるのです。


■どうすればよいのか
結論は、各人の立場によって変わるでしょう。

ルールに詳しいから、スタッフの数が少なくても賞品がきっちりしていればそれでいいという人。
あまりルールに詳しくないから、賞品よりも信頼できる運営のイベントに参加したい人。
交流できればいいので、なるたけ参加費を安く済ませたい人。

ので、結論としてはみんな自分の納得できるイベントにだけ出るようにしたらいいんでないの、と思います。考えてみりゃ当たり前の話で、参加対象として想定されてないイベントへ行ってもつまらないですよね。

更に言えば、本当はでたらめな運営やってるとこなんて人が集まらずに自然解散するはずなんですよ。そうならないのは参加者側にも原因はあって。
結局のところ、参加する方が運営の努力を見てイベントを選ぶということをやっていかないと、淘汰されないんですよね。

賞品が渋いイベントだって、大半は利益目当てでやってるわけじゃないと思いますよ。上で書いた通り、渋い賞品でも客が来る以上はそこに対して努力する意味が1ミリもないわけで。そもそも賞品設定が渋いという認識すらない可能性もあります。そりゃ人来たらオッケーだわな。

参加する側も、利益に文句言う前にまず実情の評価から入らんといかんのじゃないか、とは見ていて思いますね。
まあ認定ジャッジですらこの辺の話には全く触れないのでさっぱりわかんねーんだよ、と言われるとそうだよねぇみたいな感じになっちゃうんですけど。なんでわかんないの?アホ?みたいな高圧的な物言いしてくる資格持ちもいるし、確かにアレきついっすよね。わからんでもない。
(自戒含)





よくわかんない人はここの過去記事とか漁ってみたらいいんじゃないですか。と言いたかったけど俺もあんまこの話してないよなー。メーカも利益出すのにいい顔してないって噂もあったし避けてたんだったな。
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