(´・ω・`)結構人来てましたね





 


■概要



GP9thの翌日、10/6(日)に開催されたプロリーグ。ツインメッセ静岡に、招待された各社のプロが集いました。

所属企業内で2人1組のチームを作り、「1本先取」「1人1デッキ用意」「コンビ内デッキ内容に同一カードは合計4枚まで」「前日に全員のデッキリスト公開」「負け残り形式」のルールのもとで対戦。
カーナベル、カードラッシュ 、NextPro、CompOffの計4社から12人が出場しました。

自分はプラチナチケットを購入して、鐘子とかいうやつと一緒に観戦して来ました。
会場には、WotCの方もいらしていたようですね。






■結果
優勝はZweiLance選手-ギラサキ選手チームでした。





■当日の雰囲気
前日にやり残した仕事の処理に午前中を費やし、自分が会場に着いたのは13時ごろ。プロリーグは既に始まっていました。

会場の前面壁には3枚の大型モニタが用意され、それぞれ「対戦者Aの顔」「フィーチャー卓の盤面」「対戦者Bの顔」が映し出され、画面向かって右手に実況卓が配置されていました。司会進行兼実況1人+解説2人の組み合わせで、解説はその時々に対戦していないプロが担当していました。
(大会システムの関係上、どのラウンドでも対戦しないプロが発生するようになっていました)

解説、やはり普段から喋り慣れているフェアプロの2人が有利というか、うまいなという印象でした。まあそら、練習してる人がうまいに決まってますわな。いかなプロとは言え、なかなか人前で喋る機会ってないですから。でも、仕事しながらだとなかなか練習の機会もないし、難しいですよね。

司会進行を務めていたのは、カーナベルの社員さんでしょうか?めちゃくちゃ喋り慣れており、どっから発掘して来たんだよと思いましたね。前職がそっち系だったとか?明らかに素人ではない喋りでした。マジシャンと言い、多様な人材が揃ってますねカーナベル。
(プロリーグ会場で社員の方がマジックを披露する企画が最初、あったんですよ)

来場者はぱっと見50-60人ぐらいだったでしょうか。
会場には、モニタに近い有料席以外にも無料の自由席がありましたが、そこは埋まっていて立ち見が出ていました。
パッと見た感じ、観戦者はカジュアル層多目で、そこに自分たちのような偵察目的の人がちょっと混ざっているという印象をうけました。会場ではあー/中村選手やえんがわ選手にお会いしましたが、同じようなことをおっしゃっていましたね。



あー/中村選手もレポートをアップされていたので、興味のある方は是非。


■良いなと思ったこと
いくつかありますが、まずはやはりプロリーグという新たな形態に挑戦したことが挙げられます。



もちろんトラブルはありましたが、初回ですからね。黎明期のCSもまあまあトラブっていたことを考えれば、仕方ないかなと。
特に今回、有料チケットは購入するとチケット代相当のカーナベルスリーブが付いて来るんで、実質儲けなしでやっていたはず。「デュエル・マスターズを盛り上げるためにお金を投じる用意がある」という覚悟は、しっかりと示せたのではないかと思います。

事前にガチまとめで何本かプロリーグ絡みの告知記事を出していたり、プロモーション動画もありましたね。あれも良かった。



選手の紹介動画もありました。


このレベルまで来ると、流石に個人での再現はできません。企業にしかできないイベントになっていて、とても良かったと思います。


■そうでもなかったこと
一方で、次回(あるなら)に向けての課題だな、と感じたこともいくつかありました。

まずは、レギュレーション。デッキリストの事前公開は、今回に関しては盛り上げる方向には作用しなかったようです。
前日(=GP当日)公開だったため、GPに持ち込む本命デッキをプロリーグに登録できなかったこと。トリガーの有無がバレてしまうため、読み合いの必然性が薄れ、淡白なゲームになりやすかったこと。
あー/中村選手と話していて、この辺りは課題かなと思いました。

まあ、なんとも言えんですけどね。そもそも今ってDMの実力を判断する方法がなくて、結果でしか語れないんですよ。だからとりあえずやってみるしかない、という状況だったんだと思います。
それに、会場に来ていたお客さんの大半はカジュアル層に見えました。多分、ゲームの深い部分を突っ込んで考えるよりも、推しプレイヤーがわちゃわちゃしてるイベントの方が楽しめるタイプの方々だったんじゃないかな。なら、今回の方向性でも別に良かった気はする。

そういう意味では今回、昔のCS感あって良かったですよね。戦っているのは有名人ばっかで、もうそういう人たちを生で見るだけで楽しい!みたいな。
現代DMにおける、いわゆる「競技」みたいなものからはちょっと外れていたかも知れませんが、総合的にはそれがいい方向に作用していたと感じました。

もちろん、あくまで総合的に、なので。悪い方に作用してしまっている部分もあって。
イベントとして「プロリーグ」を掲げると、どうしても「ああ競技的なイベントなのね」と思いやすい。なので、そういうものを期待して観戦しにいった人たちにとっては、ちょっと期待外れだったかも知れません。
主催側がイベントの楽しみ方を事前にはっきりと定義できていなかったのは、イベントとお客さんのミスマッチにつながるという点で良くなかったよな、と思いました。


次に、ガチまとめ。
事前にいくつか記事を上げていたのはとても良かったと思うのですが、大会後の記事は一本も上がっていません。

日々の通常業務が忙しい。
GP9th後だから、そこで使われたデッキの記事を優先して載せたい。

そういった事情は分かるのですが、せめて結果まとめ記事ぐらいはあっても良いんじゃないかなと。せっかくの自社イベントですし。公式がGP後にすごい勢いで記事をアップロードしているのとは対照的で、気になりました。
もちろん公式と予算枠違うし比べないでくれよという話もあるんですけれど、1本もないのはちょっと。

ライターコロシアムなんかでライター採用を行っていたわけなので、まとめ記事だけ外注する手もあったと思います。ライター側から企画/提案しても良かったのではないでしょうか。
(まあ、提案したけど発注側がそれどこじゃなくて流れちゃった、のかも知れませんが……外注の管理業務も案外工数食うからね、発注する側じゃないとピンとこない話かもしんないが)

大会前は力を入れていただけに、とても惜しいなと感じました。
イヌ科選手は引き続き頑張ってください、応援してます。



■大会の意義
と、ちょっと課題の話も書いてしまいましたが、総合的には「新たな競技の価値」の提起になっており意義深いイベントだったと思います。

DMPランキングが成立した2017年以降の競技デュエル・マスターズって、公式タイトルにしか価値がなくなっちゃってるんですよね。
2010年前後の超古代、CS自体が少なかった頃は、公式だけでなくCSタイトルにも価値があったのですが。流石に今はCSの数が増えすぎちゃいました。

今回のプロリーグは、その流れに逆らったチャレンジングなイベントだったなと。競技における新たな価値を提示しようとしたイベントだったなと感じます。


いやー、競技の価値ってなんでしょうね。面白さ?
個人的には、競技プレイに今以上の面白さを持たせるならば、カバレージとは別に棋譜をとるべきだと思ってます。あとからプレイ検証できた方が、競技としては絶対面白いんじゃないでしょうか。
(ただ、カジュアルに遊んでる人のプレイ否定に繋がりやすいのがしんどいんだよな……そういう意味でプロリーグは、公式とは全く別の価値、楽しみ方を提示できるイベントだと思ってる、プレイヤーはプロばっかだからな)

現状、観客が大会放送を見終わった後に、その場にいる奴同士で喋れるネタが少なすぎるんじゃないかなーって思うんですよね。何が原因なのかって言われると「情報の供給量」ぐらいのふわっとした回答しかできないんですけれど。
お金を稼ぐためには興行としてやっていくほうが良いでしょうし、興行としてやっていくのなら観客のケアが必要かなーと。

まとめるとなんだろ、なんでもいいから情報供給と情報の切り口を増やそうよ、とかになるのかな。まとまらなくなって来た。

このセクションはほとんど主観というか僕の願望みたいなものなので、ちょっとアレですね。これぐらいにしましょう。


■まとめ
・プロリーグは良かったが、現状だとカジュアル層がプロと交流するイベントに近いのかな
・次回開催があるならば、競技とカジュアルのどっち向けにするのかしっかりと決めたほうが良い
・現状、競技の価値は公式偏重なので、競技に振るなら結構大変

ぐらいですかね。

生放送がない!って残念がられてましたが、アレもカジュアルイベなら全然理解できる方針です。会場に来てくれたファン向けのイベントです!みたいなね。
競技側に振るなら、次は配信が欲しいなと思います。企業主催だと、どうしてもみんな公式大会と比べちゃうので。

僕からは以上です。
F野氏を応援しています。






 
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