(´・ω・`)寺だけにterrorってな


 
 


■あらすじ
杜王町に暮らす高校生の東方仗助は、「スタンド」と呼ばれる特殊能力の持ち主。仗助は、スタンド使いの犯罪者・アンジェロによって祖父が殺害されたことをきっかけに、杜王町に潜むスタンド使いたちと戦うことになる。


 
■率直な評価
原作は再現されてるとは思うが単体の映画として面白いかと言うと厳しい。


■良かったところ
・承太郎
伊勢谷友介はスゲェ良かった。ジョジョのいい感じのコスプレって大体外人だったので期待してなかったが、日本人でもなんとかなるもんだなと思って感心した。
まあ身長は全然足りてないが、映画ならその辺あんま気になんねーしな。


・康一君
今作で一番良かった。神木隆之介は完璧。なんなら超常現象見て「えぇーッ!?」って叫んでるだけで既に面白い。
立ち位置的には一番観客に近いし、視点が康一君寄りになるのも分かる。
(冒頭のナレーションとか)


・アンジェロ
山田孝之、やっぱすごいな。冒頭のシーンだけ見たら、スタンド関係ないサスペンス映画って言ってもバレないでしょ。
映画にどれだけ引き込まれるかって、役者がキャラクターをどれだけリアルに見せられるかってとこがあると思うんだけど、アンジェロはなんも違和感なかった。アレは何が違うんだろうな。


・雰囲気
確かスペインまで撮影に行ってたと思うが、行っただけあって画面の雰囲気は凄いそれっぽかった。


・CG
邦画のCGなんて所詮…みたいに思ってたんだけど、今回のは良かったねー。かなり良かった、クレイジー・ダイヤモンドが銃弾を弾き返すシーンなんかね。いいと思う。
ただ欲を言えば、今作における見所の1つってスタンドバトルだと思うんで、もっとそう言うの見たかったよ。予算的に厳しかったのかもしれんけど。

SWのEP2でも、グリーバスがライトセイバーを回転させるシーンを作るのがきつすぎたらしく、早々にオビワンがグリーバスの手を破壊しちゃうもんな。そう言う、大人の事情によるものだったのかもしれないので、あんま文句言えない。

やーでも、「牙突!!!!」って言いながら空を飛んでったるろ剣よりは格段に良かったと思う。アレもワイヤーアクションにこだわったと言うことで俺は理解できるんだけど、最初に見たときガチで吹き出しちゃったからな…。

るろ剣、良かったんだけどね。煉獄が出港しちゃうあたりから?????みたいな感じになって滅んだ。



■そうでもなかったところ
・本筋に絡まないキャラクターおよび関係ない話が多い
これは原作が連載漫画、映画が2時間の単発ってとこに原因があると思うんだけど、今回の「アンジェロと背後にいる形兆を倒す」つー本筋に全然関係ないキャラや話が多すぎる。

見てて思っただけでも、由花子は話に絡んでないし、承太郎も今回の本筋にとっては必須じゃない(アクア・ネックレスは仗助が対処してるから)し、康一君もスタンド使いになったはいいが今作ではそれが活かされてない。おまけにラストの伏線0の唐突なシアーハートアタックは何だったんだよ。

その辺バッサリ削って変えるとそもそもジョジョ4部じゃなくていいよねみたいな話になるのは分かるんだけど…でも実写化には実写化の作り方があると思うし、映画を作るんなら変えなきゃいけない部分だったんじゃないかな…でも変えたら変えたで何かしら問題は発生していたような気もするし難しい。


・仗助
仗助役の山崎賢人、個人的には役に合ってないと感じた。ここは俺がおかしいのかもしれないが、しゃべるたびにスゲェ違和感あったんだよな。理由は謎。


・「街を守る」と言う概念
これはマジで俺だけじゃねーかなーと思うんだけど、この概念って20世紀の話じゃない?いまだと国家とか友人とか、もっとデカいか身近な枠組みじゃないとうまく認識できないと思う。俺は出来ない。

幽白の魔界トンネルが開くとこでさ、確か城戸だったとおもうんだけど、「こーなると街を守らなきゃって気になる」みたいなこと言ってたシーンがあったじゃん。俺、アレに全くなんの共感も抱けなかったんだよね。
リアルタイムでは読んでなくて、あとから読み返したクチなので、連載時に読んでれば多少は違ったのかもしれないけれど。そう言うことがあったんで、「街」を単位にするのって古さを感じちゃう。

実際そうじゃない?サカキバラの時だってさ、コメンテーターがわざわざやつの住んでた街まで行って「この街には隠れて遊べるようなスペースがない」みたいにさ、「街」と言う単位に文句言ってたじゃん。アレもあとから調べたときに知って、バカじゃねぇのとしか思わなかったんだけど。そんな原因だったら苦労しねーわ。

ともかく、そう言うような理由で、このシーンには古さを感じてしまう。前世紀の漫画である4部をそれとわかって読むときには気にならないんだけどさ、やっぱ冒頭からふつーにスマホが出てくる映画版を観ると俺はものすごく気になっちゃうわけ。ワカル?

んでさー、ここって仗助の動機になるシーンじゃん。ここに何かしらの感情を抱けないとこの映画は観れないじゃん。
と言うわけで、見れなかったんですよ。上で色々書いちゃったけど、俺がマジでダメだったのはここだな。ここがないか、1990年代の話として描かれていればそこまで悪いとは思わなかったかも。


これ、俺だけなのかなぁ。どうよ。似たような年代の人に聞いてみたいね。
(俺の周囲でこれ見た人間がいないんだよ…)



 
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