■概要
MTGでこれ(積み込みに対抗するための積み込み)やったら両者アウトだが、デュエマはセーフなん? pic.twitter.com/WMHgcaYGlO
— SUKE (@SUKElll) 2019年2月14日
デュエマの大会でこのツリーに書いてあることは絶対にやっちゃ駄目。シャッフル後のデッキは無作為化されている必要があります。発言を訂正された方が良いです。また大会出ない場合、デュエマではオーナー自身のデッキシャッフルは必要ありませんので積み込みを行っているのは誰かよく考えましょう。 https://t.co/6qTyd0FIqF
— emanon (@emanon2k) 2019年2月14日
全面同意。さすがに影響力のある人物がこういうこと言っちゃいかん。 https://t.co/57JWoqDv3Q
— 進藤”みらこー”欣也/Y.Shindo (@logicwolf) 2019年2月14日
と言うかさあ、「パイルシャッフルでよく混ざる」と「パイルシャッフルで積み込み殺しができる」が同じところから出てくるの、疑問に思わんのかなあw
— 進藤”みらこー”欣也/Y.Shindo (@logicwolf) 2019年2月14日
ちなみに「積み込み殺し」が良くない一番の理由は「お前の自己満足と目の前の一勝のために、全体に迷惑を掛ける可能性が高いイカサマ野郎を取り逃がす」だからな?
— 進藤”みらこー”欣也/Y.Shindo (@logicwolf) 2019年2月14日
謝罪。
— 池っち店長(スタジオ池っち社長) (@ikettitencho) 2019年2月14日
「『デッキにカードを均一にバラすという積み込み』をしている人間には、逆に均一に並べ直せば事故る。」
とツイートした件に。
積み込むような奴には、逆に灸をすえてやれ、というつもりで書いた言葉でしたが、こういった考え方は、「古いTCG競技で使われていたテクニック」であり、
続く
現在のTCG環境では全て、
— 池っち店長(スタジオ池っち社長) (@ikettitencho) 2019年2月14日
「怪しい相手への対応は、全てジャッジに任せるのが常識」
となっています。
僕の発言は、あくまで個人的な対応方法であり、現在のTCG環境において推奨するべき事ではありません。
その点、訂正した上、騒ぎを起こした事を謝罪させて頂きます。
皆さん、ちょっとでも怪しいと思ったら、とにかくジャッジを呼びましょう。
— 池っち店長(スタジオ池っち社長) (@ikettitencho) 2019年2月14日
知り合いとならともかく、はじめての相手を
「無条件に信頼してプレイしなければならない」
という事はありません。
お互いに疑いが無い、とハッキリしてからこそ、信用しあって純粋にTCGを楽しむ事ができるのですから。
競技の場で許されたことあるのか???少なくともルールで許されていたことは無いと思うんだけども。「ジャッジが機能していなくて見逃されていた」ならまだ理解できる。どっちにしても間違えた言説じゃない? https://t.co/4OCF54jJxR
— emanon (@emanon2k) 2019年2月14日
知り合いも無条件に信用しないでください。https://t.co/4ATj1EpQsq https://t.co/K7JPfXzXo3
— emanon (@emanon2k) 2019年2月14日
■所見
擁護するわけでもないんですけれど、解説と言いますかなんと言いますか。
この積み込み返しって、2008〜2010年あたりにDMの競技界隈で散発的に話題になってた概念なんですよ。これなら積まれても関係ないよね!みたいな、まさに池の人が言うてるノリで。
背景として、2007年からDMでもCSが開催されるようになったことがあります。まだ当時は年に数回開かれる程度で、CSの初期概念であるお祭りっつー感じのイベントだったのですが、そういう大会が開かれると…みんなサマを気にするようになるんですね。
勝手な想像ですけど、発端は些細なことだったんじゃないかなぁ。相手のシールドにめっちゃトリガー埋まってた!イカサマじゃね!?みたいな。
昔は今ほど大会の数がなかったんで、どうしても試行回数が稼ぎにくくてね、運の偏りと積み込みの区別がつかないこともあったんじゃないかなーと想像します。
それにねぇ、当時のDMって凄かったんですよ。まともなフロアルールがない。当然、サマの現場を押さえられるようなジャッジもいない。自分の身は自分で守るほかにないんです。
この時代のサマを摘発出来た人間って、全国見渡しても関東古参のぎんばさんぐらいじゃないですか?
そういうわけで、サマ潰しのテクニックを求める人も一定数居たんです。んで、積み込み返しをやればいいじゃん!って主張する選手が現れたりしたんですね。
CSの概念自体は遊戯から流れて来たものだったので、ひょっとしたらこの手の話も遊戯から来てるのかもわかりませんね。
重ねて言いますけど、当時は規範となるべきものが何もなかったんですよ。「ホイル固めを食らってもいいようにライフは銀枠にしておこう」みたいな言説も出てましたわ。なつかしー。
・古代DM史:フラゲが悪ではなかったあの頃
これとかにも通ずる話なんですけれど、とにかく今とは全然常識が違うんです。
DMにおいて総合ルールが出来たのって、2015年ですからね。9年前とか10年前の世界は混沌としてたんすよ。ホワグリプリンなんかがいい例だよな。
(界隈外の人にはよくわかんないネタだと思うので、いずれ解説します…)
…まあ、そういう事情があったんで、「古いTCG競技で使われていたテクニック」つーのは必ずしも嘘ではない。麻雀で言うたら、手積み卓で知らんやつとやりあってた時代の産物ですよ。阿佐田哲也みたいなね。
もちろん、今じゃご法度です。困ったらジャッジ呼ぼうね。
■余談:MtGとの関係は?
今でこそMtGに競技ルールを寄せている競技DMですが、その成り立ちは遊戯王のCS文化に大きな影響を受けています。
なんでMtGじゃなくて遊戯だったかつーと、わざわざ他のゲームで大会を開いたり、ノウハウを開示してくれる奇特な人間は遊戯界隈にしかいなかったからです。
MtGのノウハウはねー、なんか知らんけどネットにないんだよね。ジャッジフォーラムみたいなクローズドな場所に格納されちゃってるのかな?
まあともかく、国産TCGの競技文化の発展に寄与したのは遊戯のCS運営者たちなんですよね。影響を受けてるとしたら、そこだと思います。
■余談:池の人
今回の件でショックだったのは、池の人がこういうこと言うんだーってとこでしたね。
《無双竜機ボルバルザーク》を禁止に!運動とか知ってる人ならわかると思いますけど、昔の池の人って業界人とは思えないほど現場に詳しかったんですよね。特にDM。
カーキンのDM研究所コラム、僕と同世代の人たちに聞くと結構読んでるんですよ。僕も読んでました。あのコラム読んでなかったらエナジー・ライトの強さは分からんままでしたね。そう言うものを書けるぐらい、ちゃんとゲームを見てた。
池の人って、少なくともDMには結構貢献してて、実態にも詳しい人…だったはずなんだけどなー。その池の人が現状を把握出来てなかったんだ、と言うのがえらいショックでした。
いや別に擁護しようってわけじゃないですけどね、昔はこう言うこともあったんだよぐらいの話です。
コメント