(´・ω・`)ちょっと待って、D.D.クロウ!




■巻き戻しマイクラ
太古の昔、遊戯王には巻き戻しマイクラとかいう面白テクニックがあった。まずルールを説明しよう。

遊戯王のターン進行は以下だ。複数のフェイズに分かれており、DMなどと違ってフェイズ移行は明確に宣言する必要がある。

・ドロー→スタンバイ→メイン1→バトル→メイン2→エンド
 
で、人によってはこのドローからメインまでの宣言をさぼるやつがいる。ドローしてからいきなりモンスターを召喚するわけだ。
ここで巻き戻しの登場である。

巻き戻しとは、フェイズ移行に伴う優先権の確認を相手がすっ飛ばした時に使うテクニックだ。この場合で言うと、実はスタンバイフェイズ終了時に使いたいカードがあったんです!!!!!!!!!とやる。
その使いたいカードとはもちろんマインド・クラッシュ。カード名を1つ宣言し、相手の手札からそのカードを捨てさせる効果だ。宣言するのはもちろん、フェイズの巻き戻しによって手札に戻っているであろう、相手がうっかり召喚したモンスターである。 

はっきり言ってゴミクズの類に属するテクニックだが、残念なことにルール上適正だった。まあ、優先権の確認をしないやつが悪いと言えば悪い。この当時はまだTCG界隈自体が発展途上で、そうした考えがいきわたっていなかったというのもある。だって、相手の墓地に3枚落ちてるカードを警戒してたようなやつがごろごろいたんだぜ。昔は。ネットがいきわたってなかったころって兎に角そんなんだったんだよ。


■ライフが書いてないから8000
上の例だとそりゃ確認しないやつが悪い、と思う人も多いだろう。当時の遊戯王は子供がやるようなゲームだし、そうした態度が初心者を増やすのに役立ったかというと1ミリも役立たなかったんだが。スラム、と言われるほどの悪評だけは残った。

まあ、もう一つ例を見てもらいたい。

これは選考会で起きた事件だ。選考会というのは国内最高峰の大会で、この上が世界である。

遊戯王というのはライフを電卓で計算し、紙にメモっておくゲームだ。MtGプレイヤーにとっては当たり前のことで、説明するまでもないだろう。メモの重要性は。
しかしある2人、選考会における友人同士の対戦で、片方のプレイヤーがライフをメモしていなかった。当時はよくあったことで、メモがめんどくさいから電卓だけでいいでしょ、というやつだ。公認大会では皆概ね電卓だけだった。めんどくさいし。

が、片方のプレイヤー、まあAとしよう。Aが負けかかった時、メモっていないBに対してこう言った。
「君は僕のライフをメモっていない。だから僕のライフはわからないはずだし、ルールに則れば僕のライフはまだ8000だ」 
ちなみに、遊戯王の8000というのはMtGの20だ。
ジャッジが呼ばれ、そしてAのライフは8000になった。

この件はとても物議をかもした。これがルール上適正な処理であることは誰もが納得していた。だがそんなことは関係なかった。
我々はずっと「ルール上よくてもマナー上よくないことをしてはならない」という文化の中でプレイしてきた。それはAとて例外ではない。実際、この件の後にAは態度を改め、かつての行動を悔いている。


■何が言いたいんだ
俺がここで言いたいのは、遊戯王がクソゲーであるということではない。そうではなくて、GP名古屋2016のようなケースに対して「ルール上適正」 という評価はもっともだが、適正であれば何をしても良いのかということだ。
実際、あれを見れば俺と同じようなゲーム歴を辿ってきた人間は良い気分にならないだろう。

もちろんMtGの文化とルールは尊重するし、ルールを読んだ方が得するのはわかるが、我々はそうした行為を好まない。ルール上適正だからって、非常食3レインボーライフ3中華鍋3のやつを応援したいとは思わないだろ?原根プロもそう言っていた(今は考え方を変えているかもしれない)。

ルール上適正な行動をとって非難されるのはどうかしてると思う文化の人間もいるだろうしまあそれはそういうもんだと思うが、国産TCGプレイヤーの大半はそうした行為を擁護できないこともわかってほしい。
(多分、向こうの人は我々がすぐ核ミサイルを打ちたがるのを理解できないだろうと思う。文化の違いだ)
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