(´・ω・`)ブリブリッ




■あらすじ
その日の食事にも困窮していた鬼太郎とねずみ男。ねずみ男は怪奇事件を解決する探偵として鬼太郎を売り出そうと画策し、さっそく一人目の依頼人を見つけ出す。
依頼人の少年は、父親が遺した家に使用人と住んでいるという。だがその家に、いうにいわれぬおかしなやつが出没するというのだ。
早速目玉の親父とねずみ男は調査に向かう。

■感想
墓場はどれ読んでも面白いんだけど、これは抜きんでて面白い。のちにゲゲゲ版にて陰摩羅鬼としてリメイクされている。
いうにいわれぬおかしなやつと言う表現がいいよな。この特に気取るでもない、ありのままの言葉が鬼太郎ならではの魅力だと思う。
 
さて、いうにいわれぬおかしなやつとはなにものか。

おかしなやつは、小さく、それでいて空を飛んだり壁を通り抜けたりする奇妙な薄い物体だった。 
だがホットケーキのシロップにそいつはくっついてしまった。そうとも知らないねずみ男はうっかり食べてしまう。
生物ならばねずみ男の体内の臭さには耐えられまいと踏んだ親父は、やつはもうくたばっているに違いないと見る。
そして、ねずみ男は便意を催した!

buriburi

墓場の作中で最も下品なシーンである。ちなみにゲゲゲシリーズだともっとヤバイシーンはたくさんあるぞ。
リメイク作品である陰摩羅鬼では、ここは確か「ブリブリブリーッ」 に改変されていたと思う。何も変わってねぇ。

が、おかしなやつは逃げた。
耐えたのだ。

何者なのか?

最終的に、鬼太郎の秘法絵縛りの術によっておかしなやつの正体は暴かれる。
その正体は古代の仙人だった。依頼者の家の地下には古代の墳墓があり、そこに埋葬されていた仙人が形代に魂を憑依させ、動かしていたのだった。依頼者の体を乗っ取り、若返ろうとしたのだろうと親父は言う。

■仙人
ゲゲゲシリーズにおいて、仙人は幾たびか登場する。例えば山口百恵を霊体となって襲った久米の仙人、母親の病気を治す代わりに娘を女中にしようとした壺仙人。
この二人はどちらかと言うと今作で描かれた仙人に近い。

かと思えば、妖犬にて登場したシャンバラの仙人のような、悟りきった人物もいる。
まあ、修行して力を得たからと言って人格まで高尚になるわけではない。 そういうことだな。

■今回の一コマ
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 親父がねずみ男をくんづけで呼ぶ珍しいシーン。
ねずみ男が自分を「怪奇大学不潔学科出の名士」だと言い張っているためだろう。

なお、この後の「ブリガドーン現象」で実はねずみ男が大卒でなかったことが発覚する。 
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