(´・ω・`)私は豚だ…それ以上でも以下でもない


■ガードホール
PS4弾に収録された、除去付きの超次元呪文。それなりの落ち着いたカードパワーで、ネクラコントロールや5cミラミスなどに投入されていた。
規制がかかるほどでもないが、さりとて10円ストレージの中に沈むわけでもない。ちょうどいいバランスのカードである。

しかし、かつてこのカードがある事件を引き起こしたことをご存知だろうか。

■PM
AG環境以来の限定戦となったサイキックマスターズ。
新しい試みは不滅大蛇の出現によって鮮烈な幕開けとなり、権利戦は新カードに支配された。

そして…権利戦を戦い抜いたプレイヤーは、何事もなくエリア予選へ参加するはずだった。
しかし、2011年2月15日。DR参加賞のプロモパックが変わった。そこには、PS4弾に入っているカードが先攻収録されていた。

そう、他でもないガードホール。そして、時空ガンヴィートである。恐ろしいことに、これらは2011年02月19日から始まるエリア予選で使うことが可能だった。
強烈な除去テキストを持つこの2種が環境に影響を及ぼすのは、誰の目にも明らかである。特に1枚あればいいガンヴィートと違って、4枚必要なガードホールへの風当たりは熾烈を極めた。

なぜこのタイミングで新カードを?なぜ使えるという裁定を?
疑問はいくつも浮かんだが、初戦である東北地域のプレイヤー、そして翌日の第2戦に参加する中部地方のプレイヤーには文句を言っている暇など残されていなかった。
エリア予選が始まる。

■エリア予選
DM公式大会『サイキック・マスター』北海道・東北エリア結果
初戦、東北。
プロモパックの変更から1日も土日を挟まぬまま迎えた東北エリアでは、ガードホールの仕様数は少なかったようだ。
環境の一角と目されていたGENJIが前評判通り勝利し、アナカラーコントロールがそれに続いている。 

でも明日の中部では、ガドホが勝つ。 殆どのプレイヤーがそう思っていた。
いかにGENJIが強くとも、いかにアナカラーが安定していようとも。 カードパワーにはあらがえない。
翌日優勝することになる当の本人ですら、そう思っていた。

DM公式大会『サイキック・マスター』中部エリア予選
決勝は、おやつのじかんを拠点とする2人の一騎打ち。
かたや、短い期間ながら精力的にDRへ赴き、ガドホを集めきったプレイヤー。
かたや、ガドホの強さに気づきながらも時間的制約によって使用することが叶わなかったプレイヤー。
勝ったのは、後者だった。

勝負は、時の運と人は言う。

DM公式大会『サイキック・マスター』中国・四国エリア結果

翌週の中四国の結果を見れば、誰もがそれを首肯するだろう。4cコントロールが上位を独占し、アナカラーの姿はどこにもない。中部の結果は、確率の偏りに過ぎないと。

しかし、本当にそうだろか?あらゆることを運の一言で片づけて良いものだろうか?



中部代表のphoenix選手と、中四国代表のBRAIN選手は後に日本一決定戦において決勝を戦っている。
このとき、phoenix選手はランダムハンデスで1/6の確立に打ち勝ち、ハヤブサを墓地へ送った。中部から、またもや日本王者が誕生した瞬間である。

デュエマは頭脳の格闘技。それを否定するわけではない。
ただ、辺境で暮らす豚はどうしても、どうしても…論理を超越した何かの存在を信じずにはいられないのである。

■その後のエリア予選
この後、東北の地震で京都予選と関東予選は延期される。

【イベントレポ】第一回DM南三陸モアイ杯!を終えて

いまだ東北では終わっていない出来事だと聞く。らんらん自身も脳裏から消えかかっていて、この記事を読んで大変恥ずかしく思った。
こうした活動をされている方々には敬服せずにいられない。

そして延期されつつもカードプールは変わらない、というおそらく史上初の措置の中で実施されたPS環境終盤、関西予選。
そこで我々は、ガドホもガンヴィも乗り越えたGENJIの最終形態、”ぽれげん”を目の当たりにすることとなる…。
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