(´・ω・`)丑三つ時も町はネオンで明るくて

 
・あらすじ
鬼太郎は、下宿の1階にいる貧乏劇画家が自殺しようとするのと止める。劇画家は売れずに人生を悲観して自殺しようとしたのだ。
鬼太郎は家宝のペン先を劇画家に渡してやった。そのペン先で絵を描くと、描いたものが飛び出すのだ!
編集長は絵を気に入って早速漫画を販売。しかし全国で絵が飛び出したせいで編集長は首、劇画家もひどい目に合う。
そうして鬼太郎は下宿を追い出されてしまうのであった。

・感想
この話では、目玉の親父の珍しい一面があります。
即ち、飯を食うのです。

貧乏劇画家1

サクランボを冒頭で食っています。鬼太郎誕生のあたりで「目玉なんだからかみゃしないよ」と述べているのはどこへ行ったのでしょうか。
鬼太郎の研究も奥が深いものです。

また、この話は墓場ではないにもかかわらず鬼太郎が助けた相手は不幸になって終っています。そういう意味でも珍しい話ですね。

・なぜ劇画家は不幸となったか
鬼太郎が助けた相手の目的を達成しなかった話はほかにもあって、例えば猫又の話がそうです。
猫又では博士が若者の生気を吸い取って若返る秘法を編み出すのですが、鬼太郎によって秘法は失われます。
嘆く博士に、それは間違いじゃないかという鬼太郎。博士は得心して去ります。

そうすると、どうも今回の劇画家の行動に何かしらの間違いがあるのではないかと感じられます。

この漫画における漫画家はおよそ水木しげるが出てくるのですが、今回はそうでないというのがキモですね。つまるところ、作者的にはこの劇画家のような態度は間違いであり、だから自分を登場させていないし破滅させたということになります。
何がいけなかったんでしょうねぇ。他人の褌を借りるところでしょうか。
 

・お化けのルール
ここで奇妙なのは、この家宝を渡す行為がルールから逸脱しているように見える点です。
鬼太郎はかつて、妖怪パーティーを人間に見せたという冤罪でカラス天狗に捕まり、妖怪大裁判にかけられています。
そうすると、人間にペン先を渡して各地で絵を抜け出させるというのは良いのでしょうか。

ここはかなりややこしいところですが、このルールは「お化けは人前でパーティーを行ってはならない」というクソ堅いルールであったことが幸いしたのではないかと思われます。つまり、パーティーでなければ良いのです。何なんだ。
もう一つの可能性は、鬼太郎が妖怪ではないとみなされたことです。
この話での鬼太郎は田中ゲタ吉として高校へ通っています。すなわち、人間として生きているわけです。

というのも、実は鬼太郎は純粋な幽霊族ではありません。鬼太郎の母・岩子はお岩さんの親類であり、純粋な幽霊族ではないのです。閣僚と子泣きジジイが親類であるという設定からも、純粋な妖怪でなければある程度ルールの適用が緩和される可能性があるわけです。

実際は、どうなんでしょうね。
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