(´・ω・`)手塚治虫

 
・あらすじ
核実験の舞台の近くにある馬蹄島。そこで新生物・フウムーンが発見された。
フウムーンはあらゆる面で人間を上回っており、人類は侵略の恐れを感じ始める。しかし宇宙の端からは暗黒物質で形成されたガス雲が地球へ迫っており、フウムーンは地球から脱出すべく活動を開始したのだった。
人間も先を争って円盤を作り地球から逃げようとするが、欲深なアセチレン・ランプのせいで最後の円盤も壊れてしまう。
ガス雲は地球へ到達し、世界は終わりを迎えたかに見えたが、人類は生き延びていた。ガス雲は太陽光に照らされたことにより化学反応を起こしてただの酸素になっていたのだった。 

・感想
手塚治虫初期のSF3部作と言われる中の1篇。
話の後半になると核実験がどっかいったりして主題が変わっているが、現代の連載漫画も大体そんな感じである。

・フウムーン
馬蹄島で発見された新生物で、核実験によって生まれた新種と思われたがよくわからない。ツンドラの凍土の奥からも発見されている。
冷凍睡眠についていた古代種が核実験の余波で目覚めたという解釈がしっくりくる。ゴジラ的な、メタモルフォーゼ生物ではなさそう。
人間と同様の社会生物だがサイズは人間より小さい。科学は人間より進歩しており、引力ベルトのおかげで引力を自由に操れる。戦艦を持ち上げられる程度の力。若いマグニートーよりもうちょっと強い。

彼らはテレパスで会話する。このあたりはNTという思想に近いのかもしれない。
手際よくアジア以外を征服し、生物のサンプルを採取してさっさと宇宙へ飛び立ったことから既に惑星間航行の域に技術が達しており、土着の古代種ではなくかつて地球へ来た外来種である可能性が高い。
体のつくりは人間に近いといえば近いが、角があるなど類人猿とは異なる特徴を持っているためである。星を継ぐものとはまた違う。

植民地から引き上げた、という認識がベストか?


全体として、話のテンポが速い。2巻完結である。だから面白いんだろうなー。
フウムーンとか、地球脱出とか、国家間戦争とか、掘り下げられるネタはいくらもであるが、掘り下げずにちゃんとたたむのが偉い。

これを俺より若い時に描いたってのが何よりすごい。